黄ふくろう日記

大好きな事なら超続けられる…でも大好きな事は毎日入れ替わるよ♪

2018年09月

「一筋縄ではいかないぞ」というニュアンス

 

 あやや(松浦亜弥)の「桃色片思い」は、やっぱり何度聴いてもいいですねぇ。こっちはもうさすがにいい歳ですから、こんなピンク色全開のラブソングは気恥ずかしいというか、もはやそういう世界観に酔えないところがありますけど、本当に楽しい楽曲の作りになっているので、その部分でとても味わい深いものがあります。

 サビのメロディーラインと譜割りなんて最高でしょう。メロディーラインが洗練されているから、同じフレーズが繰り返されていても何の違和感もなく受け入れられますし、アクセントをつけるべきところにしっかりと破裂音や無声音を当てて歌詞を作っているところも、ちゃんと考えられているなぁと感心しきりです。

 それでまぁ、このPVを見るとあややの可愛さが引き立っていると思われがちですけど、やっぱり時折見せるクールな表情や仕種が印象的です。

 思うに、アイドルを演じているという雰囲気、あやや本人はもちろん、とても可愛いんですけど、そこに少しクレバーな要素が入ることで、奥行きが出るというか、「一筋縄ではいかないぞ」というニュアンスが生まれて、見ている方は一層、彼女のことに興味を持つという構図になるわけです。

 病気や結婚があって長らく表舞台に立っていませんが、やっぱり21世紀のアイドルとして、あややの存在は一つの作品として完成していたと思います。歌唱力の高さも広く認められていますし、子育てが一段落したらぜひ復帰して、アイドル時代とは違った形で活躍してもらいたいものです。


歴史のなかの「隠されたネットワーク」

 

 歴史家、とくに外交史なんてやっていると、政府の外交文書こそが読むべき史料であって、他の文書はゴミだと言わんばかりの人がいたりするんですね。

 しかし、そもそも外交文書というのは、もっとも政府の政治的な意図や目的にもとづいて公開される文書といっても過言ではないわけです。となれば、外交文書だけ読んでいればいいという人は、その政府にとって都合のいい歴史しか書かない、もしくは、書けない歴史家ということになります。人はそれを御用学者というのです。

 そのため、政府が公開したものではない歴史的な資料にも触れて、政府にとって都合のいい歴史を相対化することが必要になります。

 もちろん、それが行きすぎると陰謀論の世界に没入するおそれがあるわけですが、しかし、政府文書に記載された事実だけが歴史的な事実であるはずがなく、それとは別に、どのような事実が存在するのか、色々と考えたり調べたりすることは、歴史の多様性を知る上でとても重要です。

 今回、著名な歴史学者、ニーアル・ファーガソンの「History's Hidden Networks」という対談形式の講演の動画があったので掲載しておきたいと思います。

 ファーガソンの議論には違和感を持つ学者も多いようですが、歴史を見る視点として耳を傾けるべきポイントもあるので、興味のある方はスピード・ラーニングのつもりで聞いてみると良いでしょう。


小田和正のツアーパンフレットだけを購入

小田和正_EncoreTourパンフ2018











 小田和正のライブに行っていないのに、そのツアーパンフレットだけ購入するというね、ちょっとイレギュラーなことをやってのけてしまいましたが、どうしても手に入れたかったわけです。

 なぜかというとですね、今回のツアーパンフレット、「幼少期から70歳まで約1000点の写真とエピソードで構成された全240ページ!! 見応えも読み応えもあるファン必携の超豪華完全保存版!! 」という謳い文句にあるように、小田和正という人を知るための優れた資料になると思ったからです。

 いや、別に知っても知らなくても、自分の人生に大きな変化があるわけではないですけど、一応ね、高校時代からファンでしたし、こういうふうにキャリアをまとめた資料というのは作るのが面倒なので、なかなか世に出ないものですからね。

 しかも、どこかのファンが勝手に作ったものではなく、公式のツアーパンフレットとして出るわけですから、掲載している情報の信頼性も高いといえるでしょう。価格が3500円ということで「意外と高いな…」と思ってしまいましたが、いいものが手に入ったと満足しています。


「耳障りがいい」という言い回し

 今どきの言い回しに文句を付けるようになったら、老人の仲間入りらしいんですけど、どうしても納得できない言い回しがあるので今回、文句を言いたい。

 それはですね、「耳障りがいい」という言い回しです。これ、どう考えても間違った言い回しだと思うんですよね。

 まず「耳障り」という言葉がありますね。意味としては、「聞いていて不愉快に感じること」です。注目すべきは「障り」という部分でして、これは「差し障りがある」や「当たり障りがある」という表現が存在するように、基本的にネガティブな文脈で使われる言葉です。

 しかし、「耳障りがいい」という言い回しだと、「聞いていて不愉快に感じること」が「いい」と言っているように聞こえてしまいます。もちろん、そういう意味で使っているなら問題はないんですけど、どうも聞いていると、それをポジティブな意味合いで使っている人が多いんですね。そうなると、「不愉快なこと」なのに「いい」というのはどういう感覚なのか、この人は精神の統一がとれているのかという困惑を聞き手に覚えさせることになります。

 逆に「耳障りが悪い」と言えばいいのかというと、これもちょっとおかしい。「耳障り」にネガティブな意味合いが含まれているわけですから、わざわざ「悪い」という言葉を添える必要はありません。「耳障りだ」とストレートに言えばいいのです。これで意味は十分、通じます。

 次に、ここで使っているのは「耳障り」ではなく、「耳触り」だという議論があります。しかし、それも釈然としないものがあって、「耳触り」というと、耳を何かに押し付けて、その感触を確かめている様子を思い浮かべてしまうんですね。当然、「耳触りがいい」という言い回しだと、その肌触り、というか耳触りがいいと言っているように聞こえるので、何だかちょっと変態っぽい感じになってしまいます。

 じゃあ、どうすればいいのかというと、先ほども書いたように「耳障りだ」という言い回しをストレートに使うか、「耳当たりが悪い」とか「聞き心地がいい」とか、そういう言い回しを使えばいいと思いますね。これだと思わぬ誤解や違和感を聞き手に覚えさせることはないでしょう。

 ちなみに、文化庁のウェブサイトにアクセスすると、この点についてまとめたエッセイが掲載されています。どうやら夏目漱石の『こころ』のなかに、「奥さんの言葉は少し手痛かった。しかしその言葉の耳障からいうと、決して猛烈なものではなかった」という文章があるらしく、そこから「耳障り=聞いた感じ」という誤用が始まっているみたいですね。

 いやね、漱石は立派な小説家なんですけど、色々な作品のなかで言葉遊びをして、それがそのまま後世に伝わって市民権を得てしまったケースが結構、あるんですね。だからまぁ、そういう遊び心をもって読むのであればいいんですが、小説に書かれているから正しい言い回しだと勘違いして世に広まってしまったという意味で、漱石は国語に悪影響を残したと言えるかもしれません。




自民党総裁選、安倍首相が3選を決める

 


 人は過去から逃れられない。だからその時々の判断が人生を左右するわけですし、その時々の判断が後に色々と言われる原因になるわけです。

 今回、自民党の総裁選で石破氏の支持が広がらなかったのは、自民党が野党に転落したとき、真っ先に裏切って離党したという事実がいつまでも付いて回ったからでしょう。その判断の良し悪しについて石破氏は、「青い鳥はいなかった」と弁解していましたが、そんな生ぬるい言い訳が通用するほど、権力闘争に臨む人たちが寛大であるはずがありません。

 結局、議員・党員票を合わせて254(73+181)票を得た石破氏に対して、ダブルスコア以上の553(329+224)票を得た安倍首相が見事、当選しました。

 この結果から石破氏は、「裏切者」だけでなく、現職の自民党総裁に弓を引いた者として「謀反人」というレッテルも背負い、これから先の政治家人生を歩むことになります。「裏切者」と「謀反人」というレッテルを払って、果たして浮かぶ瀬があるかどうか、少なくとも加藤紘一氏の惨めな晩節を見ると、甚だ疑問に思わざるを得ないところがありますが、それもまた、石破氏が選んだ道だということです。

 それにしても今回の総裁選で、石破氏と同様、評判を落としたのは小泉進次郎氏でしょう。時事通信によると、前回の総裁選に続いて今回も石破氏に一票を入れたそうですけど、この判断も今後、小泉氏の政治家人生に必ず付いて回ることになります。

 ご本人は「党内で多様な意見が言える環境が大事だ」と語っておりまして、あえて石破氏を支持したというスタンスをとっているのかもしれませんが、結果として「裏切者・謀反人に味方した」という客観的な事実はどうしたって残るわけです。

 また、候補者の実力が伯仲するなか、苦渋の決断として下したのであれば、多少の同情を誘いますが、ダブルスコアでの大差の勝利で終わった選挙で、あいまいな態度をとりつづけ、挙げ句の果てに泥船に乗るという最悪の判断をしてしまったことは、この人の決断力の低さ、そして何よりも勝負弱さを露呈することになりました。

 父親の神通力が消えたとき、その落とし前を突きつけるような出来事が雨あられのごとく、襲い掛かってくるでしょう。ツケは必ず回ってくる。しかも回ってきてほしくないときに限って回ってくる。この世の真理といえます。


ギャラリー
  • 急成長した会社は急降下する
  • 結局、煩わしいのは身の回りの問題
  • バイク番組を見て欲求を解消するのだ
  • マイケル・ヘイデン元NSA長官、大いに語る
  • 為替相場は米中間選挙後も安定志向
  • ラーメンはチェーン店でいいじゃない
  • 明太子パスタは誰も美味しく作れる
  • ここまでアホな国とは思わなかった
  • 大阪・守口市でパンツェッタを食べる
記事検索
Twitter(情報収集用)
  • ライブドアブログ