先日、仙台で交番勤務の警官が殺害されるという事件がありまして、その犯人が捕まったんですけど、「河北新報」の記事がいくらなんでもひどいと思いまして、少し紹介します。


 仙台市宮城野区の仙台東署東仙台交番で○〇〇〇警部補(33)=巡査長から2階級特進=が刺殺された事件で、東北学院大3年●●●●容疑者(21)=仙台市宮城野区新田2丁目=が「近現代の軍隊の変遷」をテーマに大学の卒業論文の執筆準備をしていたことが23日、大学関係者への取材で分かった。

 宮城県警も事実を把握している。これまでの捜査で、容疑者はエアガン2丁を所持して交番を襲撃し、自宅にも複数のエアガンがあったことが判明。軍隊の装備品でもある銃は事件との共通点があることから、県警は動機につながる可能性があるとみて慎重に関連を調べる。

 大学関係者によると、容疑者は大学で文学部歴史学科に在籍。軍隊の装備品などの歴史を題材に卒論を執筆できるかどうかを担当教官に相談していたという。(以下略)

※実名部分は、引用者の判断で伏せています。

<仙台・警官刺殺>容疑の大学生、軍備テーマの卒論準備 動機との関連捜査(河北新報、2018年9月24日)


 これ、まるで軍事に興味を持っていたから、こんな事件を起こしたかのように書かれていて、さすがに印象操作が過ぎると思います。

 じゃあ、何かい? 犯罪心理を研究したら、誰彼なしに犯罪者になるんかい? そんなわけないでしょう。軍事研究だって同じです。軍隊や兵器に関心があるからといって、それが殺人を犯す理由になるわけがありません。むちゃくちゃな論理の飛躍です。

 そういうですね、しょーもない因縁をつけて、あたかも軍事研究は殺人を引き起こすかのように、ネガティブな印象を与えるのはやめていただきたい。大体、戦争で人(正確には軍人)を殺すのは罪ではないですしね。巷の殺人事件と一緒くたに扱っていいものではないし、そういう粗雑な考えの方がむしろ危ないと思いますけどね、個人的には。